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青森・岩木山の登山道、カーブの多さがネットで話題に 全長9.8キロにカーブ69カ所

上空から撮影した津軽岩木スカイライン

上空から撮影した津軽岩木スカイライン

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 津軽岩木スカイライン(弘前市常盤野、TEL 0172-83-2314)のカーブの多さが現在、ネット上で話題となっている。

8合目から見下ろした津軽岩木スカイライン

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 津軽岩木スカイラインは岩木山南西に位置する有料の自動車専用道路。岩木山の8合目(1247メートル)までを登ることができ、全長は9.8キロに69カ所のカーブがある。近年は難所を利用した自転車や歩いて登るヒルクライムイベントなどが開催されている。

 話題となったきっかけは、ツイッターアカウント「@Plakad1ryuta」さんが6月2日に、津軽岩木スカイラインの地図画像とともに8合目から撮影した写真を「地図で見ただけでわかる異常具合」とツイートしたことから。9000以上のリツイートがあったほか、1万1000以上のいいねを集める反響があった。

 津軽岩木スカイラインの梅原寛さんによると、栃木県日光市の「いろは坂」よりカーブの数は多く、国内だけでなく海外からも問い合わせがあるという。1965(昭和40)年に開通した同道路の背景には「重要無形民俗文化財指定のお山参詣信仰を後世に残すこともあった」とも。

 津軽岩木山で行われている「お山参詣」は、旧暦の8月1日に「五穀豊穣」「家内安全」を祈願し、岩木山神社(弘前市百沢)を参拝した後、山頂を目指して登山するという山岳信仰。

 1962(昭和37)年6月には、一般人でも登りやすくするため道路整備の計画が浮上した。「工事にあたっては安全と自然環境に配慮し、最低限の森を切り開いた結果、69カ所というカーブの多さになった。過去にロープウェイの計画もあったが、生態系を壊しかねないと頓挫したこともあった」と梅原さん。

 梅原さんは「ネットで注目が高まったことに驚いている。春は新緑、秋は紅葉といったシーズンの見どころのほか、最近では営業時間を延ばし、8合目から見る満点の星空や夕日といった見所もある。ぜひシーズンで足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は8時~17時。最終入場は16時。7月~9月は営業時間を延長する。通行料金は二輪自動車=1,000円、軽自動車=1,500円、小型自動車・普通自動車=1,800円。

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