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弘前でラッセル車貸し切り撮影会 全国から鉄道愛好家集まる

ラッセル車を撮影する鉄道愛好家たち

ラッセル車を撮影する鉄道愛好家たち

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 弘南鉄道(青森県平川市)で1月23日・24日、同社が所有するラッセル車の撮影会が開かれ、全国から鉄道愛好家たちが集まった。

八甲田山を背景に冬の弘南線を走るラッセル車

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 同社が運営する弘南線と大鰐線で、冬期間のみ除雪車として運行するラッセル車「弘南線キ104」「大鰐線キ105」は、昭和初期に製造された車両で、現役の作業車として使われている。

 撮影会を企画した小西誠一郎さんは「同様の車両を稼働させているのは全国でも青森だけ」と話す。両日の撮影会は、同社の協力でラッセル車を貸し切って行われた。

 「団体名はなく、都合を合わせて参加者が集まる自由なグループ」と小西さん。メンバーはみな県外在住者で、今回の参加者のほとんどは関東地域からの参加者。小西さんによると、全国のローカル鉄道を撮影していく中で増えていった仲間たちという。「弘南鉄道とは数十年のお付き合い。メンバーは会社員が多いため、撮影するための貸し切り車両は年数回、週末にお願いしている」と笑顔を見せる。

 撮影会は、走行中のラッセル車を各自が待ち構えて撮影を行い、さらに車を走らせ先回りした場所からまた撮影をするといった方法で、一度の走行で数回の撮影チャンスを作るという。23日は大鰐線、24日は弘南線で行った。

 小西さんは「自力走行ができないラッセル車の動力車として使われている赤い車両『ED333』も、ここでしか見ることができないため非常に貴重。西武鉄道から譲渡された車両で、子どものころ地元で見ていた記憶がある」と話す。

 ラッセル車を見送り、撮影会を終えて帰宅の準備を始めるメンバーたちの横で、小西さんは「明日から仕事があるから」とほほ笑む。「貸し切り撮影会を開くことで弘南鉄道に貢献することを意識している。ラッセル車が地域の宝として、末永く地元に愛され、遠方の私たちとのお付き合いも継続することができれば」と話す。

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