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弘前市内に歴史を伝える電柱看板設置-「東北初のデパート」情報も

1923(大正12)年に東北初のデパートとしてオープンした「角は宮川」のエピソードを伝える電柱看板。鉄筋コンクリート3階建てでエレベーターを備えたモダンな建物だったという

1923(大正12)年に東北初のデパートとしてオープンした「角は宮川」のエピソードを伝える電柱看板。鉄筋コンクリート3階建てでエレベーターを備えたモダンな建物だったという

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 弘前の街角の歴史や知られざるエピソードを観光客や市民に伝える電柱看板が9月1日、市内4カ所に設置された。手掛けたのは「ひろさき街歩き観光推進実行委員会」。

電柱看板が設置されている中央弘前駅前。付近には弘前昇天教会や吉野酒造煉瓦(れんが)倉庫などの観光スポットも

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 弘前市が推進する街歩き観光のツールとして企画された同看板には、時代の経過の中で消失した建物や、意外に知られていない歴史的エピソードが記載されている。同委員会の坂本崇さんによれば、観光客に向けての情報提供だけではなく、市民にも街の歴史や記憶を伝えていくことが目的だという。

 企画当初は製作経費や設置場所の選定に問題があったという。しかし既存の電柱(東北電力)を使うことでリスクを抑えて設置できることに着目し、試験的に実施する流れとなった。今回選定された4カ所については、歩道がしっかりと確保されていて、歩行者が立ち止まっても安全に見られる場所となっている。

 設置による効果が検証されれば、今後も市内各所に順次、電柱看板を増設していく予定だという。「どこに看板があるか、観光客や市民の皆さんはぜひ、自分の足で市内を歩いて見つけてほしい。それが街歩きの楽しみ方」と坂本さんは話す。

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