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弘前の住宅街に唐揚げ店 サラリーマンと二足のわらじ、週末のみ営業

自分の思いを描いたという看板を大きく掲げている店舗外観

自分の思いを描いたという看板を大きく掲げている店舗外観

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 弘前市栄町の住宅街に12月18日、唐揚げ専門店「マルミヤ」(弘前市栄町)がオープンした。

店主の宮川昌己さん。東京・吉祥寺で焼き鳥店を10年以上続けていた経験がある

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 かつて、東京で焼き鳥店「かくみ」(武蔵野市吉祥寺本町)を経営していた宮川昌己さんが店主を務める同店。宮川さんの子どもたちが好んで食べるという「唐揚げ」と「串カツ」をメインメニューに据える。

 宮川さんは弘前の老舗百貨店「かくは宮川」創業者の弟で、かくみ小路の由来となった「かくみ呉服店」の宮川富太郎を曽祖父に持つ。焼き鳥店「かくみ」は呉服店の店名から名付け、呉服店の看板を使っていたという。2011年に弘前に帰郷し、現在は設備工事会社で社員として働いている。

 宮川さんは「本当は会社を辞めて焼き鳥店をオープンしようと思っていたが、会社に辞職の意志を伝えたところ止められた。副業を持つことは認められたため、開業資金を抑え、唐揚げ店をオープンした」と話す。

 店舗は3カ月かけて少しずつ造っていったという。「今の仕事が役に立った」と宮川さん。水道設備などの設置はすべて自分で行い、店に掲げた看板は軍手を使い宮川さんが自ら店名である「マルミヤ」と「宮」という文字に円を描いた。「自分の思いを文字に表した」と胸を張る。

 メニューは、「からあげ」、一口サイズの串カツ「プチカツ」の鶏肉、鶏肉とうずら卵、鶏肉と玉ねぎの3種(以上、50円)。「店のメニューに使う青森県産のニンニクは香りが違う。1個1個、つぶして使っている」と宮川さん。

 「店を造っている時から近所の人たちには興味を持ってもらっていた。特に宣伝はしていないが、口コミで少しずつお客さまが増えている。特に近所の子どもが『家の近くに唐揚げのお店ができた』と喜んくれたのがうれしかった。いつかは弘前で焼き鳥店を始めたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~18時。土曜・日曜のみ営業。

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