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弘前のメープルシロップ専門店ネットで話題に 「なぜ」、首かしげる店主

「メープルシロップ直売所」と書かれた手作りの看板

「メープルシロップ直売所」と書かれた手作りの看板

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 弘前の百沢温泉近くにある「メープルハウス山村」(弘前市百沢寺沢)が現在、ネット上で「行きたい」と話題を集めている。

話題のメープルシロップ「芽吹樹の雫」

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 岩木山麓百沢地区で自生するカエデの樹液から作るメープルシロップを販売する同店。店主の相馬芳廣さんが老後の楽しみとして空き家を6月に購入し店舗兼作業場として改修。9月16日にオープンした。メープルシロップは相馬さんの自家製で、3月から4月にかけて採取した樹液を、まきストーブで煮詰めて作る。価格は80グラム入り=2,000円。ケース付きの贈答用は3,000円。

 話題となった発端は、9月30日に観光で弘前を訪れた女性がツイッターに同店のことを紹介したことから。相馬さんによると女性は、帰りのバスが到着するまでの待ち時間に、同店に立ち寄ったという。リツイート数は2万8000(10月2日時点、現在は非公開)を超えるなど話題を集めている。

 女性が発信したツイートは瞬く間に拡散され、翌10月1日にはツイートを見た人たちが30~40人は訪れたと相馬さん。「インターネットで拡散されていることはお客さんから知らされた。インターネットは見ないので分からないが、なぜ話題になったのかと驚いている」と首をかしげる。

「県外からのお客さんだったので帰る際にリンゴを差し上げた。もしかすると青森のリンゴがよかったのではないか」とも。

 相馬さんは「宣伝は特にせず、店の前に『メープルシロップ直売所』と手作りの看板を置いただけ。それを見て立ち寄っていただいたツイッターの女性には感謝しかない。近くに立ち寄る機会があればまたぜひ遊びに来てほしい」と笑顔を見せる。

 「今年分のメープルシロップはあと残り30~40本。現在のところ、平日は不定休で土曜・日曜のみの営業。直売にこだわるため、ネットでの販売などは考えていない。岩木山まで来ていただき、すばらしいロケーションを堪能してから買ってほしい。来年はもっと多くのメープルシロップを作っていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は8時~15時。

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