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弘前の老舗梅干し店が「漬物グランプリ」で全国1位 4代目の受賞秘話

「カネシメいした」4代目の石田暢子さん

「カネシメいした」4代目の石田暢子さん

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 弘前の梅干し店「カネシメいした」(弘前市高屋、TEL 0172-82-3410)の商品「あんず梅」が4月30日、「漬物グランプリ2017」法人の部でグランプリを受賞した。

グランプリを受賞した「あんず梅」

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 日本各地の特色ある漬物のレシピを個人や法人から募集し、優れた作品を表彰する同大会。審査員による実食評価と出品者のプレゼンテーション、イベント来場者の投票によって審査が行われ、法人の部では全国からエントリーした104品のうち13品が決勝大会に選出された。

 「カネシメいした」は明治中期創業で、伝統的な製法を守り続けている老舗。今回グランプリを受賞した「あんず梅」は、アンズの果肉だけを大きな赤シソで手巻きにしたもの。4代目の石田暢子さんは「『あんず梅』は、しそ巻き梅漬けだけを販売していた頃に先代が開発した。ほどよい酸味、甘み、塩味があり、『食べるスポーツドリンク』にもなる」と話す。

 審査のプレゼンテーションでは、石田さんは白いかっぽう着姿でリンゴの手籠から商品を取り出し、「あんず梅」への思いを商品の歴史を交えて語ったという。石田さんは「気負わずにいつも通りに津軽弁を交えてやったのがよかったのかもしれない」と振り返る。

 受賞に関して石田さんは、「たくさんの人からお祝いをしてもらったが、お客さまがいたからこそ。お客さまとの会話の中で商品開発のヒントを得られることもあり、プレゼンで紹介した『あんず梅のすし飯』もお客さまから教えてもらった。中には考え付かないようなアレンジを教えてくれる方もいる。これからもお客さまのために頑張りたい」と笑顔を見せる。

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