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青森・東京を結ぶ深夜バス「ノクターン号」30周年 のべ260万人の利用客

現在のノクターン号。弘南バスのロゴカラーがベースとなっている

現在のノクターン号。弘南バスのロゴカラーがベースとなっている

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 弘南バス(青森県弘前市)の深夜バス「ノクターン号」が12月26日、運行開始から30周年を迎えた。

運行開始当初の初代ノクターン号は白色だった

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 1986(昭和61)年に弘前バスターミナル(青森県弘前市)からホテルパシフィック東京(東京都品川区)間を結ぶ深夜バスとして開業した同路線バス。当時は約685キロを9時間15分で結ぶ「全国一長いバス路線」で、大都市間を結ぶ長距離バスがある中、初となる通年運行の地方都市と大都市を結ぶ路線バスだった。

 「初めての試みに当時は赤字覚悟だった」と話す同社乗合部・高速バス課の藤田潔さん。5年で黒字化という予測であったが、1年目から1万3000人の予想乗客数を大きく上回る5万8000人が利用した。

 2列独立シート型の特別座席「スーパーシート」や深夜バスの女性専用車両の導入は、全国に先駆けた試みだった。「お客さまのアンケートからいただいたアイデアだった」と藤田さん。東京との直行便バスという着想自体も、弘前と盛岡を結ぶ長距離バス「ヨーデル号」の乗客から回収したアンケートから得たという。

 30周年となった当日は、出発前に記念セレモニーを行ったほか、乗客には30周年のオリジナルプレイペイドカードを進呈した。「利用客は30年間で260万人」と話す藤田さん。「ノクターン号は高速バスの歴史そのもの。次の10年も続けていけるように努力したい」と意欲を見せる。

 現在の運行は五所川原駅や横浜駅東口といった乗降駅を増やし、所要時間は約9時間45分。予約は運行日の1カ月と1日前から受け付ける。

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