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青森・大鰐町で「ホラ吹き仙人」大会-創作ニュースを読み上げた女性が優勝

優勝した三津谷あゆみさんには「ホラ吹き仙人」の免許証が与えられた

優勝した三津谷あゆみさんには「ホラ吹き仙人」の免許証が与えられた

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 「第19回万国ホラ吹き大会」が6月7日、青森県大鰐町の地域交流センター「鰐come」(青森県南津軽郡大鰐町)で開催された。青森市から初出場の三津谷あゆみさん(44)が「ホラ吹き仙人」(優勝者)となった。

「この岩を見るまで大きなことは言ってはいけない」とされる大鰐町にある巨石・石の塔

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 1996年から毎年、同町で開催されている同大会。有志によって結成された「OI(おおわにアイデンティティ)計画推進委員会」が、昔から同地方に残る言い伝えを引用して企画した。

 同町早瀬野地区の国内保護林内山頂には、「石の塔」と呼ばれる巨石(高さ24メートル、周囲74メートル)があり、この石を指して昔から「石の塔見ねうぢ、でっげいことしゃべらいねぞ(石の塔を見ないうちは、大きなことは言えないよ)」という言い伝えがあった。それを基に、石の塔への参詣登山と合わせて、参加者が5分以内に大ボラを吹き、それを聞いて楽しむというのが同大会の趣旨。

 石の塔への参詣や言い伝えは、県境を越えて秋田県大館市(旧田代町)にも見られ、現在では相互の町がホラ吹き大会で地域間交流を行っている。今回も同市から50人以上の参加者が同町を訪れた。ほかにも、青森市や黒石市などから100人以上が参加。うち10人がホラ吹きの舞台に上り、各自が大鰐町に関するさまざまなホラを披露した。

 「大鰐ニュース」という題でテレビキャスターに扮(ふん)し、創作したニュースを読み上げた三津谷さん。北海道出身で青森に引っ越してから4年目。青森のことを知るため地元のイベントに積極的に参加するようになり、今年の1月においらせ町で開かれたホラ吹き大会でも優勝した。「夫から、南部だけでなく津軽でも優勝しないと、と薦められ出場した」と三津谷さん。人前で緊張せずにしゃべれるように4月からアナウンス教室に通うほど、入念な準備を行った。「それでも、本番では慌ててしまった。もっと上手に話せるように、これからも頑張りたい」と意気込みを見せた。

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