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弘前市の「出愛サポート」、初の成婚カップル誕生

「出愛サポーター」向け講習会の様子

「出愛サポーター」向け講習会の様子

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 弘前市の運営する「ひろさき出愛(であい)サポートセンター」が3月19日、「出愛サポーター」向け講習会を行い、4月に結婚するカップルが初めて誕生したと発表した。

講習会では過去にあったケースを想定して会員への対応をサポーター同士で話し合った

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 「人口問題プロジェクト」の一環として、2014年10月から市の経営戦略部行政経営課が始めた同事業。結婚を希望する満20歳以上の独身者で、同市在住または結婚後に同市に住む意思があれば会員の登録が可能。会員は他会員のプロフィル情報を閲覧することができる。登録無料。

 会員同士は互いの意思が合えば、「出愛サポーター」を通じ会うことができる。同サポーターは会員同士をつなぐ役割を持ち、率先して会員同士の紹介もできる。

 3月19日現在、登録会員数は男性116人、女性87人。出愛サポーターには48人が登録している。お見合い件数はこれまで99件あり、連絡先交換まで至ったケースは62件。うち交際まで発展した件数は11件で、現在も継続交際している件数は8件。成婚に至ったカップルは今回が初めてとなる。

 結婚するカップルの年齢層は30代後半。2人を引き合わせたのは、出愛サポーターの赤石重子さん。過去に30組のお見合いに立ち会ったという赤石さんは「新聞でサポーターの募集を見て応募した。母親のような気持ちでみんなの幸せのお手伝いができれば」と意欲を見せる。

 赤石さんは「2人はプロフィルにそれぞれ『犬』というキーワードがあったため、会わせてみたいと思った。昨年10月末に初めて顔合わせ後、交際に発展した。ショートメールなどで連絡を取り合っていたというが、結婚の知らせを聞いた時は、わが子の結婚を聞いたかのように自然と涙があふれた」と振り返る。

 「待っていたら幸せは来ない」と赤石さん。「人と人との引き合わせなのでマニュアルはない。我々も手探りでやっているが、これからもうまく引き合わせられるような活動をしていきたい」と意気込む。

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