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青森・西目屋村で大学生らが白神山地ギフトを企画 クラウドファンディングで呼び掛け

明治大学農学部の本所ゼミの学生たち

明治大学農学部の本所ゼミの学生たち

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 明治大学(東京都千代田区)農学部が青森県西目屋村の素材を使ったギフト製作のため、クラウドファンディングによる募金を呼び掛けている。

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 青森県南西部に位置する同村は、世界最大級のブナの原生林が残る世界自然遺産・白神山地の麓にある。白神山地は1993年に屋久島とともに自然遺産に登録され、4つある日本の自然遺産の一つ。同村では山菜やリンゴ、米といった手つかずの自然の恵みを生かした食材や農産物が豊富に採れるが、同県内の市町村では最少人口の1500人、高齢化率も4割弱まで進み、若い担い手の不足などの課題解決が急務となっている。

 同大の専任講師・本所靖博さんを中心としたゼミ生たちは農家支援や調査のため、2012年から定期的に滞在し同村の住民との交流やワークショップなどを始めた。雪かきの手伝いや祭事などへの参加のほか、PR動画の撮影といった活動を行っていく中で、ギフト製作のプロジェクトは「活気に満ち溢(あふ)れた村にしたい」という思いから生まれたと話すゼミ生3年の村澤祐樹さん。「自分たちでできることはないか」とアイデアを出し合い、同プロジェクトを立ち上げに至ったと明かす。

 ギフトは白神山地で採れた食材をふんだんに使ったものになるという。「同村だけでなく、同じ課題を抱える白神山地周辺の地域も巻き込んでいきたい」と村澤さん。白神山地から流れる河川の水を多く含む沿岸地域の魚介藻類も取り入れ、「白神山地や西目屋村の魅力を、これから作るギフトを通じて多くの人に知ってもらいたい」とも。

 目標金額は52万円。募金は1万円から可能で、応募者には完成したギフトを提供する。募集期間は9月3日まで。

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