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青森県の鶴泊駅が無人駅に-住民利用者から惜しむ声

鶴泊駅から電車を見送る佐藤さん

鶴泊駅から電車を見送る佐藤さん

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 青森県北津軽郡にあるJR鶴泊(つるどまり)駅が4月1日、無人駅となる。

現役で使われている鶴泊駅の乗車券箱

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 単線に片面ホーム1本の「単式ホーム」地上駅の同駅。駅舎は1927(昭和2)年に建てられ、乗車券販売(常備券)のみを行う簡易委託駅だったが、3月31日で駅員の常駐を廃し切符の販売を終了する。

 委託駅員として10数年、同駅に勤務した佐藤恵子さんは、朝5時30分に愛犬タロウと出勤し、17時41分の電車を見送った後、帰宅する。「時代の流れだから仕方ないが、勤務が終わることはさびしい」と話す。同駅での切符販売終了は昨年12月に決定したという。

 佐藤さんによると、勤務した10数年間だけでも利用者の数は減ったという。「乗用車での学校の送り迎えが多くなったからでは」と話す。一番の思い出は「TOKIOの松岡昌宏さんが来たこと」と笑う。ねぷたシーズンになると、大阪から訪れる常連客や夫婦で毎年訪れる利用者もいたといい、「3年間駅から見送り続けた高校生が卒業後にあいさつしに来たこともあった」と振り返り笑顔を見せる。

 同駅利用者の一人でショッピングへ向かう途中という20代女性は「駅には佐藤さんが管理している植木鉢があり、季節によっていろいろな花が咲いていた。『どういう花なの?』と、たわいのない話で盛り上がったこともあり、こういうアットホームな駅は少ないのでさびしく思う」と話していた。

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