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青森で「百円の恋」舞台あいさつ-新井浩文さんら製作者のトークイベントも

「百円の恋」

「百円の恋」

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 シネマディクト(青森市古川)で3月7日、映画「百円の恋」の監督や出演者らによる舞台あいさつが行われる。

寡黙なボクサーを演じた新井浩文さん。映画のワンシーン

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 32歳で実家にひきこもる独身女性が1人で練習を続けるボクサーに興味を抱き、恋とボクシングに目覚めていく人間ドラマを描く同作。故・松田優作さんの出身地である山口県周南映画祭で、脚本賞「松田優作賞」の第1回グランプリを受賞した同名脚本を映画化した。昨年10月に行われた第27回東京国際映画祭では、日本映画スプラッシュ部門の作品賞を受けている。

 脚本を書いた足立紳さんは今年2本の長編映画の脚本を担当しており、近年、注目される脚本家の一人。監督は「イン・ザ・ヒーロー」や「EDEN」などの代表作がある武正晴さん。「イン・ザ・ヒーロー」は全国200スクリーンで公開され、昨年話題となった。

 主演は安藤サクラさんと新井浩文さん。安藤サクラさんはキネマ旬報「オールタイム・ベスト 映画遺産 日本映画男優・女優100」で同作の評価もあり、往年の名女優が並ぶ中で8位にランクインされた。新井さんは個性派俳優と評され、「青い春」で第17回高崎映画祭最優秀新人男優賞、「アウトレイジビヨンド」で第22回東京スポーツ映画大賞男優賞を受けている。

 舞台あいさつに登壇するのは、足立さんと武さんと新井さんの3人。企画した「百円の恋」トークイベント実行委員会の高橋哲史さんは、「足立さんとは日本映画学校の同級生という縁で舞台あいさつの実現につながった」と話す。主演の新井さんは青森県弘前市出身。新井さんの先輩に当たり同委員会のメンバーである小田桐誠さんが、直接オファーを出した。打ち合わせ中に掛けた電話が撮影の合間だったにもかかわらず、2つ返事だったという。

 新井さんはすでに自身のツイッターで「地元で空席でたら泣いちゃうよ」(原文ママ)などと来場を呼び掛けており、地元への凱旋(がいせん)に期待を寄せる。高橋さんは「映画製作者の生の声を地元で聞くことができるのは貴重な機会。これから映画を志す若者の刺激にもなれば」と話す。

 舞台あいさつは18時から。トークイベントは映画上映後の20時30分を予定。料金は1,100円。当日券のみ。整理券の配布を2月28日から行う。

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