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青森・黒石でひな人形をテーマに「ひなこけし展」-全国11系統60人伝統工人の作品を展示

開催中の「ひなこけし展」。展示作品の一つ、津軽系・阿保金光作の「ダルマ絵雛(ひな)」

開催中の「ひなこけし展」。展示作品の一つ、津軽系・阿保金光作の「ダルマ絵雛(ひな)」

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 津軽こけし館(青森県黒石市、TEL 0172-54-8181)で現在、「第6回楽しい、ひなこけし展」が開催されている。

津軽系・長谷川優志作「ひし餅こけし」。「誰も作らなそうなこけしを作ってみた」と長谷川さん

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 全国11系統の伝統こけし工人が、ひな人形をテーマに作ったこけし200作品以上が集結した同展。同館の山田拓郎さんは「『津軽で一番早い春』を届けたいと思い、6年前に企画した」と話す。新しい観光コンテンツにもなればと、毎年恒例のイベントになりつつあるという。

 「こけしは一つ一つ手作りで同じものは存在しない。同じ型でも微妙な違いがあり、好みの方を選ぶのがファンには楽しい」と山田さん。山田さん自身も「同館で働く前まではこけしについて知識がなかったが、こけし工人やこけしに触れる機会が増え、ファンの一人になってしまった」と笑う。

 現在、展示しているこけし工人は45人。60人のこけし工人が出展を予定しており、作品が届き次第、順次展示していく。作品に関する問い合わせは年々増えており、「こけし女子」がツイッターやフェイスブックで公開した写真などを参照するケースが多いという。

 「以前の問い合わせといえば電話のみ。対応で困ることが多かったが、今ではネットを介して写真を見ながら対応ができる」と山田さん。「こけしは古い家の奥に飾られ、知る機会も少なかった。今はネットを使ってさまざまなこけしを発信する人たちがいる。若い子たちに『こけし女子』が増えている背景にはネットの普及があるのかもしれない」と分析する。

 開催時間は9時~16時。入場無料。3月22日まで。

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