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弘前で「嶽きみ」出荷最盛期へ 水害や値上げなどの課題

嶽きみを販売する露店

嶽きみを販売する露店

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 弘前で現在、ブランドトウモロコシ「嶽(だけ)きみ」が出荷最盛期を迎えている。

雨で育たなくなったという嶽きみ畑

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 嶽きみは、津軽富士と呼ばれる岩木山の標高450~600メートルに位置する高原・嶽地区で8月上旬から9月中旬に収穫されるトウモロコシ。生でも食べられるほど糖度が高いことが特徴で、近年は全国から注文する人も増えているという。

 今年は6月末や8月上旬に青森県内で大雨被害に見舞われ、嶽きみ畑でも一部が水に浸かるなどの被害が発生している。今部農園の今部智和さんは「1、2割ほどの被害がどの農園にもあるのでは。今の所、収穫は順調だが、地面がぬかるみ、農作業も苦労する」と話す。

 今部さんによると、7月中旬から日照時間が少なくなり気温が上がらなかったため、収穫時期が1週間ほど遅くなっているという。「出荷は盆明けから本格化する」とも。露店を出す崎野農園の担当者は、水害を心配する声や営業を確認する問い合わせが、県外からもあると話す。

 今年多くの店では嶽きみの価格を値上げした。肥料や燃料などが高くなっていることが原因となる。三晴農園の三浦拓也さんは「ダンボールなどの資材や配送料も高くなっており、値上げせざるを得なかった。天候に恵まれない年だが品質は例年通りで、おいしい嶽きみを届けたい」と笑顔を見せる。

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