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ねぷたまつりをオンライン開催へ 地域関係なく全国へ呼び掛け

開発中のCG映像。ねぷたのカラー写真があれば再現できるという

開発中のCG映像。ねぷたのカラー写真があれば再現できるという

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 津軽各地で中止となった「ねぷたまつり」をデジタル映像で視聴する「みんなでつくろう!オンラインねぷた」が8月1日から、オンラインで開催される。

インタラクティブ部門のサンプル画像

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、津軽エリアでは大小40近くの「ねぷた・ねぶた」が中止となった。弘前の有志らで結成した同実行委員会が、代替え企画として開催する。スマートフォンなどの端末を使って、デジタルで描かれた街中を合同運行する「ねぷたまつり」が視聴できる内容となる。

 青森県内では、「青森ねぶた」や「五所川原立佞武多」といった各エリアで「ねぷた・ねぶた」が運行する夏祭りが行われる。「弘前ねぷたまつり」を中心とした津軽エリアのねぷたは扇型の山車が特徴。期間中は町会などの運行団体が、街中を練り歩く合同運行が各地で行われる。

 実行委員会の中川俊一さんは「平時であれば、各地で練習する囃子(はやし)の音やねぷた小屋に集まって山車を製作する時期だが、今年は中止によって街全体が意気消沈しているように感じる。なんらかの形で開催し、少しでも津軽の夏を感じてほしいと企画した」と話す。

 オンラインで運行するねぷたは、過去のねぷた絵を再現しリバイバルする。「当時のカラー写真があればCGで再現することができる。写真は運行団体から募集しているが、著作権が切れている70年代以前のねぷた絵であれば運行団体以外からでも検討したい」と中川さん。

 参加できる要素も取り入れ、参加者らが描く金魚ねぷたや扇ねぷたを運行させるインタラクティブな企画を用意する。中川さんによると、インストールするアプリやソフトウエアはなく、スマートフォンやパソコン上で、塗り絵したねぷた絵が数秒後にはデジタル空間で運行するという。動画サイト「ユーチューブ」で無料で見ることができる。

 7月に入ってから同企画を発表したところ、弘前以外のねぷた運行団体から参加したいという相談があったという。中川さんは「二つ返事で了解した。ねぷたには津軽特有の強い地域性があるが、今年は地域にしばられることなく、オンラインだからこそのボーダーレスな祭りにしたい」と話す。

 アイデアは膨らみ、新たな企画や予定の変更があるかもしれないと中川さん。「手探りで失敗もあるかもしれないが、今年でしかできない祭りにし、参加者は全国に呼び掛けたい。来年は現地まで足を運んでもらい、津軽の夏を楽しんでもらえるような内容にしたい」と意欲を見せる。

 ライブ配信は8月7日までを予定している。閲覧方法は「みんなでつくろう!オンラインねぷた」フェイスブックページで告知する。

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