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弘前のカフェバー「めへやっこ」リニューアル1周年 d-iZeさんがプロデュース

「めへやっこ」とd-iZeさん

「めへやっこ」とd-iZeさん

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 青森・嶽温泉にある「山のホテル」(弘前市常盤野、TEL 0172-83-2329)入り口のカフェバー「めへやっこ」が7月1日、リニューアルして1年がたった。

冬の営業時の様子。店内はダルマストーブを囲みながら営業

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 山のホテルは岩木山標高約300メートルに位置する開業300年以上の温泉旅館。「めへやっこ」は土産店として十数年前から営業していたが、昨年、地元(旧岩木町)出身のシンガー・ソングライターのd-iZe(ダイズ)さんがプロデュースし、昼はカフェ、夜は予約制のバーとしてリニューアルした。店名は津軽弁で「小さな店」の意味。

 d-iZeさんは高校卒業後に上京し、音楽グループ「Goose house」のメンバーとして活動し、2014(平成26)年からソロに転身。音楽活動を続ける傍ら、今回のプロデュースを行った。d-iZeさんは「帰省する度に同旅館を利用したり毎年夏に開催される湯まつりのゲストとして呼んでもらったりしたことが縁になった」と話す。

 改修はd-iZeさん本人が手掛け、10日間かかった。ペンキや資材は旧岩木町の人たちに呼び掛けて提供を受けたという。「少ない予算で仕上げられたのは、旧岩木町の人たちの結束力があったから」と笑顔を見せる。見直した商品の中にはバリから直接取り寄せるパサールバッグなどを販売する。「旧岩木町出身で現在はバリに在住する知り合いから直接取り寄せている」とd-iZeさん。「まさにオール岩木の店」とも。

 リニューアル前の看板メニュー「嶽きみのシェーク」は販売を続け、焼き菓子やコーヒーメニューなどを増やした。プレミアムシェーク(600円)は県産の果物を使った新メニューを用意。山のホテルのテークアウト用「マタギ飯」(1,000円)も提供する。

 山のホテルの赤石香織さんによると、当初は宿泊客向けに考えた夜に営業するバーだったが、昼の利用客や登山で立ち寄る客が多くなり、嶽温泉全体のフロントとしての役割が増えていったという。「当店を拠点に異業種の交流が生まれ、サロンのように使う利用客が集まっている」と話す。

 d-iZeさんは「青森には何もないというが、東京の視点で考えると生かせられるものが実はたくさんある。ロケーションを生かしたイベントや東京では体験できないような店づくりを今後も進めていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~15時。休業は山のホテルに準ずる。

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