青森・黒石の廃校で「新そば祭」-黒板にクレヨン画や昭和の道具も展示

「ツガルサイコー」の福士収蔵さん。「若い人たちを生かす場をもっとつくっていきたい」と話す

「ツガルサイコー」の福士収蔵さん。「若い人たちを生かす場をもっとつくっていきたい」と話す

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 お山のおもしえ学校(青森県黒石市)の喫茶「職員室」で現在、毎年恒例の「新そば祭」が開催されている。

お山のおもしえ学校の様子(1)机と椅子が並べられた教室

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 同祭は10月1日から始まっており、13日までは秋田県産、26日までは岩手県産で、27日からは青森県産のそば粉を使う。同校を運営する「ツガルサイコー」社長の福士収蔵さんは現在65歳。「そばのおもてなしをしたい」と約20年前にそばの勉強を始める。58歳の時に独立し、「死ぬまで働き続けたい」とそばの提供を同校で始めた。

 お山のおもしえ学校は1963(昭和38)年に建てられた木造2階建ての廃校を改装し、2009年にオープンした観光施設。3つの展示を常設している。

 「昭和の道具展」では全国から寄贈された1000点ほどの道具を展示。昭和30年代の居間を再現したスペースや大正時代のオルガンなどを並べている。2階の教室にはクレヨン画家の孫内あつしさんのアトリエとクレヨン画の展示スペースとなっており、黒板をキャンパスにしたクレヨン画などを展示。プールの跡地に建てた「観光山草園」は、温泉の廃湯の熱を利用したビニールハウスで、八甲田の山野草が通年で楽しめる。同園内にあり、6月にオープンした「マタギワールド」はマタギ文化を知るためのディスプレーや動物のはく製など数十点を公開している。

 「新そば祭」期間中のメニューは、ざるそば、かけそば(以上650円)、まいたけの天ぷら(100円)のみ。「秋の恵みの新そばを味わうだけでなく、心温まる孫内あつしさんのクレヨン画などの展示も堪能しに来ていただければ」と福士さんは話す。

 営業時間は10時~14時30分(ラストオーダー)。新そば祭は11月9日まで。期間中は休まず営業する。

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