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弘前を舞台にした「津軽お化け珈琲」 街並みに居そうな妖怪描く

津軽お化け珈琲

津軽お化け珈琲

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 弘前の就労継続支援B型事業所「つがるねっと」(弘前市城東、TEL 090-9531-1131)で販売中のドリップバッグコーヒー「津軽お化け珈琲」が人気を集めている。

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 つがるネットの利用者がパッケージングする同商品。オリジナルのブレンド豆を8グラム使い、弘前を中心とした津軽エリアの風景と妖怪が描かれたイラストが特徴。つがるねっと代表の貴田岡武さんによると、「2017年9月の当社創設当初に販売を始め、売れ行きは好評。少しずつ取り扱い店が増えている」という。

 イラストを描いているのは佐々木芳丸さん。当初は利用者でもあったが現在は自立し、イラストレーターを生業にしようとしている。

 佐々木さんは東京の専門学校でイラストの勉強をしている際、浮世絵に興味を持った。「浮世絵を模写したりアレンジして描いたりする授業があり、その時に知った歌川国芳と月岡芳年が好き。ペンネームには2人の名前の『芳』を入れた」と佐々木さん。

 現在、月1枚というペースで制作を続け、商品となっていないものも含めて約30種はあるという。「霊感などは無いが、怪談や妖怪はもともと好きで、居そうだなとひらめく妖怪を街並みと一緒に描いている」と話す。佐々木さんが実際に弘前市街を歩き、風景を選び、裏表紙に書く説明文も自身が考える。

 昨年9月には百石町展示館(百石町)で初の個展を開いた。佐々木さんは「たくさんの人に見てもらうようにと声を掛けてもらい個展まで開くことができた。今でもドリップコーヒーの商品を見ると、不思議で恥ずかしい」と笑顔を見せる。

 希望小売価格は100円。現在のところ、時の音(北横町)、油屋福六(大清水)、ファーマーズキッチン(土手町)など弘前市内のみで販売する。弘前市役所内に出店するアンテナショップ「ハグワーク」でも扱う(1月25日、2月22日、3月29日のみ)。

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