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弘前で「ゆうれい展」-幽霊画40点以上、「目が開いた」うわさの断首画も

幽霊画約40点を展示するギャラリー森山「ゆうれい展」

幽霊画約40点を展示するギャラリー森山「ゆうれい展」

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 ギャラリー森山(弘前市樹木2)で現在、幽霊画を展示する「ゆうれい展」が開催されている。

生放送中に目が開いたと話題となった「断首図」

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 弘前市を中心に津軽エリアの寺院が所有する幽霊画40点以上を展示する同展。30年以上前に活動していた「お化けを守る会」が行っていた企画を復活するもので、同会には「久渡寺幽霊考」の著者・大條和雄さんや「ねぷた和尚」の愛称で親しまれたねぷた絵師・長谷川達温さんなどが所属していた。

 同ギャラリーの森山豊さんによると「津軽地方には幽霊画を所有しているお寺が多い。檀家(だんか)から譲られたものであったり、そもそも公開していないものであったりするため、まだ世に出ていない幽霊画がたくさんある」と話す。お盆に幽霊画を公開する理由は、「幽霊画も供養しなければいけない」と説明する。

 「断首図(開眼の軸)」は幕末に描かれた幽霊画で、討幕派の恨みを買い、さらし首にされた渡邊金三郎をスケッチしたものといわれ、本物の血液を使って描かれているとも。「絵を所有する正伝寺以外で公開されるのはここだけ」と森山さん。1976年には、テレビ番組の生放送中に閉じているはずの右目が開いたと話題になったことでも知られる。

 幽霊画のほか、地獄絵図の展示や昨年の全日本こけしコンクールで内閣総理大臣賞を受賞した阿保六知秀さんのこけし作品の展示なども行っている。

 入館時間は10時~18時。入館料(供養料)は大人500円、子ども(小学生以上)300円。8月21日まで。

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