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弘前のサッカークラブにパートナー企業がちくわ提供 背景に「練り物離れ」

焼きちくわを食べるブランデュー弘前の選手ら

焼きちくわを食べるブランデュー弘前の選手ら

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 青森の「丸石沼田商店」(青森市青柳、TEL 050-3785-3945)が5月16日、弘前のサッカークラブチーム「ブランデュー弘前FC」に自社の焼きちくわ「牡丹(ぼたん)焼き」を提供した。

焼き上がりが牡丹のような斑柄があるから「牡丹焼き」と呼ばれる。青森県独自の製法

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 水産練り製品の製造販売する1918(大正7)年創業の同社。青森の独自製法の「牡丹焼き」と呼ばれる焼ちくわが主力商品となる。同社はブランデュー弘前と同日にクラブパートナー契約を結び、沼田祐寛社長が弘前克雪トレーニングセンター(弘前市豊田)を訪れた。

 「若者を中心に『練り物離れ』が進み、最盛期には20社以上あった青森市のちくわメーカーも現在では2社ほどしかない」と話す沼田さん。少しでもPRや訴求できる手段を模索していたところ、ブランデュー弘前からの依頼があったという。

 ブランデュー弘前のフィジカルトレーナー・田仲孝次さんによると、運動後のタンパク質補給にプロテインが定着しているが、コストが高いため手を出せない人もいるという。「学生から相談を受けた際に手に入りやすいちくわを勧めたことがあったことがあり、今回のパートナー契約のきっかけにもなった」と話す。

 「ちくわは高タンパク質で低カロリー、魚の身は肉より吸収率が高いため、アスリートフードとして効果が期待できる」と田仲さん。沼田さんは「弘前のサッカークラブチームを通じて、新しい客層にアピールできれば」と意欲を見せる。

 練習後に焼きちくわを渡された選手らからは「おいしい」「もう一本ほしい」といった声が上がった。理事長の黒部能史さんは「スポンサーとしてクラブチームに出資する水産加工業者はあったが、ちくわを提供して応援していただけるパートナー企業は全国でも珍しいのでは」と話す。

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